翠「やっぱり、阿部家にとってはご迷惑でしたか?私の我儘に付き合ってしまっては帰れないし…」
賢「平気だ。寧ろ俺は置いて行かれなかったから嬉しいんだぜ?お前の傍にいて、お前を護れる。だから阿部を気にするな。当主は兄貴が継いでんだ。俺は関係無いよ。」
翠「そうは言いますが…その、今後個人的にもお付き合いしていきたいと…思って、るし…///」
翠の言葉にピタリと動きを止める。
何も反応しない賢人に不安になりそっと顔を上げるといきなり頭を下げられた。
翠「Σうわっ!?な、何するんです!?ιι」
抗議の声をあげるもグイグイと頭は押さえ付けられた。
賢「あ~…ちょっとこっち見んな。…(ボソ)反則だろ!ったく///…」
頬を染め、口を手で覆い視線を逸らすと明らかに不機嫌そうにこちらを見る4人に賢人はピシリと固まった。
拓「…俺達の前でイチャつくたぁいい度胸じゃん?阿・部・ちゃん?」
賢「い、いや、イチャついてなんて…ιι」
賢人は慌てて両手を挙げて降参のポーズをとるも小さい悪魔が許す筈もない。
龍「顔を赤くしてちゃあ説得力ないっスよ。阿部先生?」
今まで敬語も先生も使わなかったのに笑顔で言われると物凄く何か怖い。