それから数日が経ち翠と白棹、拓海に龍之介、蓮に飛鳥、それにいずなも神木を出た。
蒼「なぁんで俺達は留守番なん?」
駅のホームで蒼希が恨めしげに翠を睨む。
それに苦笑して翠は蒼希の頭を撫でる。
翠「そう言わんといて?守護者がそう何人も抜けるのもアカンやろ?」
蒼「せやけど、ええ修行になるさかい行きたかったなぁ!」
フゥと残念そうにため息を吐くとその隣で紫苑がクスクスと笑う。
紫「ホンマ変わったなぁ。昔はずぅぅえっったい!そんな事言わへんかったのにね。」
蒼「力一杯言うなや!そんなんお互い様やろ!!」
まぁ、せやなぁ。とのんびり笑う。
紫「姉さん、阿部様はまだいらっしゃらないん?」
紫苑はキョロキョロと辺りを見渡すも、あの高身長は見当たらない。
翠「ん、阿部家に報告用の式を飛ばす言うてたからすぐに来るよ。」
蓮「てゆうか何で今やるかな?」
飛「時間が無かった…とゆうか忘れてたんだろうね。」
呆れたように飛鳥が言えばいずなと拓海は苦笑してフォローする。