翠「貴方はここから離れたくないのではないですか?ジジ様との想い出の地ですし。」
するとガリガリと頭を掻いて猿鶴はバツが悪そうにそっぽを向く。
猿【あ~…まぁそうだが…】
翠「私は三年はここを離れます。それにともない出来れば賢人さんと弟子達にも付いてきて欲しいんです。」
賢人は少し驚いたように翠を見つめ、嬉しそうに笑った。
翠「勘助様は優秀な陰陽師でも妖刀師です。基本、余り京を離れることはない。それにこれから仮とはいえ当主となられます。どうか支えて差し上げてください。」
猿鶴は少し考えるように黙るが、やがて翠を見つめ
猿【良かろう。勘助に許可を貰い俺は奴の式となってこの神木を護ろう。】
しっかりとそう言った。
い「……少し疲れました。私も休んで良いでしょうか?」
翠「あっ!せやった!すみません、お疲れだろうに付き合わせてしまって!部屋まで送り…」
白【我が送ろう。翠、貴様は旅の準備や餓鬼共に付いてくるか聞いてこい。仕事の引き継ぎだってあろう?やることは山積みよ。さっさと片してくるがよい。】
翠の言葉を遮りそれだけ言うと白棹はいずなを連れて本家を出ていった。
賢「……白棹どうしたんだ?」
翠「……さ、さぁ?」
いつもと違う白棹に呆気にとられるも、理由がわからず2人仲良く首を傾げるのだった。

