陰陽姫 夜明けを見るものたち



賢「だがジジ様、俺達はともかく前守護者の遺族は納得しませんよ?」

賢人の言葉に秋雅は少し考え

秋【ふむ、ならばあと三年の時間を空けようではないか。翠よ、お主はその三年の間に漏れ出た亡者の残骸を滅するのじゃ。】

それに翠は首を傾げる。

翠「亡者の残骸?ですがあの時、彩華から引き離した際に黄泉に還ったと…」

秋【あれが全てではなかったのだ。多くはないが彩華に吸収されず散り散りになったものがいる。それをお主は滅するのじゃ!】

白【何故全てではないとわかる?貴様は死んでいたとゆうに。】

白棹の疑問に秋雅は僅かに笑う。

秋【これでも当主にまでなった者じゃ。ほれ、こうしての。】

目の前の水晶に片手をかざしブツブツと何か呟くと、何か見えてきた。

賢「! これは!!」

そこに写し出されていたのは何体かの亡者の姿。

それらが時々悪さをしては人々に怪我を負わせたり、不自然な事故を起こさせていた。

翠「…確かに亡者は漏れていたようですね。」

秋【これの退治を命ずる。出来るな?】

翠「御意!」

片膝を付いて頭を垂れる。

それに満足そうに笑うと秋雅は一族を見渡した。