その時
い「…皆、よくぞ神木の使命を果たしこの地を護ったな。儂は嬉しいぞ。」
いずなが発した声はいつもより低く威厳のあるものだった。
賢「成功、か?」
白【貴様の名は?】
秋【儂は神木 秋雅。この神木陰陽道第29代目当主じゃ。】
そういずな、もとい秋雅が名乗ると不思議そうに辺りを見渡す。
秋【儂はもしやイタコに降霊されたのか?】
猿【そうだ。俺が頼んだ。】
猿鶴が秋雅に近付くと、僅かに口角を上げる。
秋【猿鶴。こうして再び言葉を交わせるとは思わなんだ。】
そこに古参の1人が近付き頭を下げる。
「ジジ様、今回こうして御呼びしましたのは他でも御座いません。今ジジ様を宿しているイタコが彩華で御座います。」
秋【何じゃと?】
翠「違います。彼女は彩華に憑依された者。彼女と彩華を同一視しないで下さいませ!」
厳しく言えば翠を睨むもの、唇を噛み俯くものといた。

