陰陽姫 夜明けを見るものたち



秋「儂が危惧しているのはこれ以上の陰陽師の被害だ。信造、明庵(ミョウアン)、鴟(トビ)。皆優秀で将来有望な者達だった。これ以上優秀な者が散るのは我慢ならん。」

翠「それは…ですが奴らの強さは我々を凌駕しております。勿論諦めるつもりはありませんが、ジジ様はどうお考えで?」

翠が問うとスッと紙を取り出す秋雅。

秋「これをお主に預ける。」

ヒュッと投げてきたのは式符(シキフ)だ。

翠「! ジジ様、これは!」

その式符を見た翠は大きな目を更に大きく見開き、信じられない様に秋雅を見る。

秋「勘助(カンスケ)は"自分には扱えない"と受け取らなかった。翠よ、お主は使えるな?」

翠「……はい。昔一度だけ…しかし、これは」

白【これが何を意味するかわかって渡すのか?】

それまで黙っていた白棹が確認するように聞けば

秋「無論。」

と返された。