?【待て待て。話がずれてきているぞ。】
その時、広間から見える庭先からの声に皆が振り返る。
翠「猿鶴殿(エンカクドノ)!」
それは秋雅の式 大猿の猿鶴だった。
猿【取り敢えずその嬢ちゃんは罰を受けないで良いんだろ?】
白【ああ。】
猿【で、お前達はその代わりに翠の当主継承権利の剥奪を求めると。】
確認しながら言えば、皆が頷く。
フーッとため息を吐いた猿鶴はいずなを見つめ
猿【アンタの出番だ。イタコ殿。】
「「「えっ?」」」
それから
全員が庭に出ていずなを見つめる。
翠「必要な物はこれだけ?」
い「はい、有難う御座います。」
いずなの前には鏡に水晶。それから上物の扇子があった。
い「…出来るでしょうか…私に…」
不安そうないずなが翠を見つめると翠はニッコリと笑う。
翠「平気やって。こんなん言うたらあれやけど、彩華を宿したことで貴女の力は前よりちゃんと上がっている。だから次は身体を持ってはいかれないよ。」
頭を撫でるといずなは目を細めてそれを受ける。
い「不思議です。貴女にそう言われたら安心できる。」
猿【いずな殿、準備は良いか?】
猿鶴に頷き、いずなはその場に座った。
翠はそっと離れ彼女を見守る。
拓「本当に出来るのかな?降霊術。」
飛「彼女は不慣れではあろうがプロだ。信じるしかないだろう。」
蓮「まっ、今回は大丈夫でしょ。あの人なら。」
龍「上手くいけば…な。」
翠「いくわよ。絶対ね。」
全員がいずなを見守る中、彼女の霊力が上がり水晶に両手をかざしながらブツブツと何か呟いていた。

