陰陽姫 夜明けを見るものたち



勘「では君が彼女の事を報告したのか?」

翠「まさか。昨日の今日で報告なんてしませんよ。彼女の体調だって万全ではないのに…」

勘「そうだよね。なら他にいずな殿が目覚められた事を知っていたのは…」

翠「私の弟子と麗奈、白棹に賢人さんです。他の方々は近付く事さえしなかったから。」

その答えに勘助は唸る。いずれも簡単に他の者に喋るほど口は軽くはない。
ということは…

勘「式か?」

翠「…かもしれません。」

翠も説明しながら頭の中で整理し、勘助と同じ結論に至った。

状況的に誰かが喋ったとは考えられない。

つまり他の誰かが式を付け、監視をしていたと考えるのが妥当だろう。

勘「急ごうか。」

翠「はい。」