筆を硯に置き、うーんと唸る。
賢「目が覚めたのは良かったが、彼女にとっては辛い現実が待っているからな。」
翠「…みすみす、彼女を渡すつもりもありませんよ。」
真剣な目で翠が言えば賢人も頷く。
賢「ああ、そうだな。」
白【ふむ、それはそうと良い匂いがするな。これからだな?】
いつの間にか近くに来ていた白棹が翠の手元に顔を近付けて匂いを嗅いでいる。
そうゆう所はさすが獣である。
翠「ああ、麗奈が用意してくれたんよ。食べる?」
賢「そうだな、一旦休憩しようか。」
カチャカチャと机の上の筆や散らばった書類を片付けて3人で麗奈特製のサンドイッチを頬張る。
そんな3人の会話をこっそりと聞いていた影がそっと気付かれないようにその場を去った。

