翠「まだや。まだ終わらへんよ。」

だが、翠の言葉に一同に再び緊張が走った。

すると翠は悪戯っ子のように笑い

翠「皆で焼肉食べるんやろ?賢人さんの奢りで。」

賢「Σはっ!?マジで言ってんの!?ιι」

翠「何や、賢人さん。この子達はまだ高校生やで?育ち盛りの男子に焼肉をお腹一杯に食べさせたってぇな。」

上目遣いで「ね?」と首を傾げると「うっ…ι」と困ったようにたじろぐ賢人。

だが、諦めたようにため息を吐くと「わかったよ」と呟いた。

龍「おぉ!やっりぃ!!タダ飯だぁ♪」

拓「焼肉♪焼肉♪」

蓮「君達もおいでよ。阿部ちゃんの奢りだし。」

蒼「いや、俺達は…ι」

飛「遠慮はいりません。なんせ阿部さんですから。」

紫「飛鳥さん、何か阿部さんに当たり強くないですか?ιι」

勘「わ、私は遠慮しようかな。本家の方も気になるしιι」

賢「…お前らも少しは勘助殿を見習って遠慮しろよ。」

全「いや、だって阿部ちゃん(阿部さん)だし?」

賢「………」

賢人はガックリと肩を落とす。

そんな彼に苦笑いして自分も少し出そうと決めた翠。

そして、未だ意識の戻らないいずなを背負い

翠「まぁ兎に角、帰るよ!」

「「「はい!!」」」

朝日に照らされた京を見つめ本家に、自分達の"居場所"に帰るのだった。