翠「Σなっ、何や!?きゃっ!」
賢「おっと、危ねぇ。大丈夫か?」
翠「は、はい。///」
突然の事にバランスを崩した翠を賢人が支えると恥ずかしそうに赤くなった。
すぐに地響きは治まり、三貴子は振り返る。
天【突然の地響きに驚かれた事だろう。しかし、封印の儀を成功させた。地下にはもう扉は無く、草薙剣の柄の部分しか地中から出ていない筈だ。】
月【八つの龍脈の封印と草薙剣を抜けばこの封印は解かれよう。しかし、最後のあれを抜ける人間は我らが認めたものしか居らぬ。つまり貴女は抜く事は出来るでしょう。けれど、やむを得ない場合でなければそんなことはしないでしょう?】
翠「はい。」
須【我らはそなたを信用している。その想いをどうか、裏切らぬよう肝に命じよ。】
翠、賢人、勘助、蒼希、紫苑は膝を付き、頭を垂れた。
流石はある意味、組織の人間。反応が早い。
それに頷き、天照は音もなくフワリと浮かぶ。
月讀と須佐之男も同様だ。
天【では、さらばだ神木よ。今後も何かあれば我らを呼ぶが良い。我が名は"天照大御神"!】
月【我が名は"月讀命"!】
須【我が名は"建速須佐之男命"!】
それだけ言うと三貴子は光の珠になり明るい空に消えていった。
白【全て…終わったのだな。】
晴【そうだね。】
それを見送り白棹がポツリと言えば、その場から緊張が消えた。