陰陽姫 夜明けを見るものたち



【暫しお別れだね。】

【ええ。あなた、最後にこれを持っていってください。】

そう言って差し出したのは彼女のリング。

【えっ、何で…?】

【私はあなたのを持っていきます。
これが、私達を引き寄せる鍵になるように。】

【……そうだね。では交換しよう。】

2人が交換した瞬間、強い光に包まれた。

――さよなら、愛しき人。――

最後に聞こえたのはそんな2人の台詞。

次の瞬間には2つの魂が上に弾かれたように飛んでいった。

ギィィイ バタン

同時に黄泉の扉が閉まる音がした。

伊【恩は返しましたよ。神木 翠殿。】


――地上――


飛「黄泉の扉が…閉じられたのですね。」

扉が閉じられた事で、邪気は大分治まり空気が軽くなる。