陰陽姫 夜明けを見るものたち



翠「今、黄泉では2人の人間が亡者の足止めをしています。その方々は御自分の魂を懸けているのです。どうか我が儘だと思いますがこれを、その方達に渡しては頂けませんか?」

白【貴様、伊邪那美殿をパシリに使うのか?】

白棹は呆れたように言うので慌てて手を引っ込める。

翠「Σえっ!?そ、そんな気は無くって!あ、あの、ごめんなさい!!」

バッと頭を下げる翠に伊邪那美は黙って見詰めるとその手にあるリングを取った。

翠「伊邪那美様?」

伊【亡者を止めているのは貴女の身内ですか?】

コクンと頷く。

伊【本来ならば、私が個人に話し掛けることは赦されない。神は平等にしなくてはいけないから…
ですが、貴女には救われた。それに報わなければなりませんからね。】

ニコッと笑うと翠が何か言う前に伊邪那美は彩華を引き摺っていった穴に飛び込んだ。