天【妾達はずっと見ていた。そなたらの所業を。あの娘は行き過ぎであったが人間同士の争いだ。我ら神が介入など許されていなかったのでな。そなた、名を翠と申したか。ようやってくれた。】
慈愛を含んだその言葉に翠は恐縮するばかりだ。
伊【黄泉の扉の封印、誠に引き受けてくれるのですか?】
月【黄泉の扉を今後も人間が開く事は赦されない。ならば我らがその役目を担えば、この様なこと二度と起きぬでしょう。】
月讀は静かに、しかし確かにその存在を主張するように言う。
本当に月そのものが具現化したような人だと思った。月の神だから当然だが…
須【安心召されよ。某がいるのだ。これ程万全な護りはなかろう!】
ガハハハと大笑いする須佐之男に天照と月讀は冷めた目で見詰めていた。
須【……何じゃその目は。姉上だけでなく兄者まで…】
天【相変わらずのお調子者だと…】
月【須佐之男は我らが出てこれぬ時に封印を護る為、極たまにであろう。】
呆れたように言う2人にその場にいた全員が顔を引き吊らせた。

