翠が言っていた"剥がす"というのも同じこと。
翠は彩華に斬りかかっていた時に気付いた。
紙一重にかわされるたび、彩華を被う邪気を斬って少しずつだがまるでこびりついたようにくっ付いていた亡者を祓えていると。
しかし、この方法では時間が掛かりすぎるし両親の魂の消滅の方が早い。なのでどうにか動きを止め一気に亡者を祓う方法を取ったのだ。
翠「これで亡者は彩華に縛られず、かといって奴らは光を恐れる闇の住人。氷の鏡の反射で全身に朝日を浴びて黄泉へ逃げ帰ったんやろ。彩華もいずなの中にいれないはずや。」
それを裏付けるようにいずなの身体から綺麗な着物を纏った女性と彼女を離さないように腕を掴んだ伊邪那美が出てきた。
その姿は後ろから日の光を浴びて神々しくまである。
それと同時にいずなの身体は本来の肌、髪、瞳に戻り彼女はその場で倒れた。