彩【何のつもりだ?その鏡は何だ!?】

訳がわからず苛立ちのまま叫ぶ彩華の前に翠が現れた。

翠「闇をその身に宿すものが一番に恐れるのは何や?」

その言葉で彩華の目が見開く。

彩【まさか…くっ!離せぇ!!】

懸命に暴れようとするも動けず、そうこうするうちに鏡越しに地平線から光が溢れてきた。

彩【あ…あぁ…ああぁぁぁぁ!!】

彩華は苦し気に叫ぶも身体は一切動かず、内側で蠢くものに堪えるしかない。

翠は静かに彩華に近付き、幾太刀を掲げた。

翠「これで終いや。黄泉へ還るがいい!」

彩華は目を見開き叫んだ。

彩【や、やめろぉぉぉ!!】