彩【くっ…きっさまらぁぁ!!】

彩華の怒声が響くと再び黒い炎が彼らを襲った。

賢「Σうっわ!危な!?ιι」

飛「ふっ!」

それを紙一重でかわすが服や羽根が少し焦げてしまい、直撃していたらと冷や汗が流れた。

「飛鳥!賢人さん!」

突如、響いたその声に2人は彩華に向かって走る。

飛鳥は錫杖を構え、先程翠がやったように上段から。

賢人は彩華にすれ違い様、符を貼り付けて。

彩華は突然の事に少し焦るが翠同様、飛鳥を後ろに投げるとすぐに振り返った。

彩【なっ、鏡!?】

振り返った先には大きな大きな氷の鏡。

その前にいるのは印を組んだ賢人。

賢「これでテメェは動けねぇ。
カンミョウランシホウエンキョウ!"捕縛"!」

賢人は縛る術で最強の術を彩華にかける。

補足だが今まで使っていたのは、ある程度の距離を空けても捕まえれる術だが、稀に彩華のように抜け出せるものもいる。

しかし今、賢人が彩華にかけているのは強力だが符を直接、対象に貼り付けないと扱えないリスクの高い術だ。

だが、リスクが高い分やはり強力なため彩華は動けない。