翠は紐を取り出し、右手と幾太刀を一緒にぐるぐると巻いて離れないように縛る。
キュッ
晴【勝算でも?】
翠「無い!」
即答すると僅かに引き吊った顔をする晴明に、しかしニッと笑う。
翠「けどタイミングと運さえ良ければ或いは…ね。」
カチャと氷結白雪を握ると翠は一瞬だけ白みがかった空を見上げる。
翠(夜明けまで後少し…イケるやろか…?)
白『翠、何をするつもりだ?』
翠(気付いとるか白棹?僅かやけど、彩華の変化に。)
白『奴の変化?………ああ、成る程。幾太刀のお陰か?』
翠(うん、後はこれを繰り返せばええけどそれだけじゃ時間掛かりすぎる。下手をしたら父様達も消滅してまうかも…)
白『我の見立てではあの2人は夜明けまでは持つだろう。ギリギリだがな。』
翠「せやな。けど奴の強さを考えれば、これしか思い付かん!」
そう呟くと同時に走り出す翠。
彩華はそれに気付くと嘲笑い、また掌をかざす。
彩【愚かな、今度こそ焼かれるがよい!】
また"黒い炎"が翠に迫るが、翠はそれを自身の霊力を更に乗せた氷結白雪で斬る。

