陰陽姫 夜明けを見るものたち



しかも分厚い氷の柱が穴を塞いでいるためそこを通ることは出来ずすぐに追い掛けれない。

拓・龍・勘「翠!?」

蒼・紫「姉さん!?」

賢「クッソ!1人で行く気かあのお転婆!」

飛「阿部さん、追い掛けますか?」

飛鳥はすぐに背中の羽根を出し、賢人に問う。

本来ならば今すぐ己だけでも追い掛けたいだろうが賢人に聞くということは、つまり飛鳥は自分の背中に乗れと言っているのだ。

賢「……危険だぞ?」

飛「承知の上ですよ。」

フッと笑い身を屈めると、賢人がすぐにその背に乗る。

蓮「気を付けてね。僕らも後から追い掛けるよ。」

賢「ああ、そっちも頼んだ!」

飛「しっかり掴まって!飛ばします!!」

賢人が乗るとバサッと漆黒の美しい羽根を広げ、次の瞬間には暗い通路を進み翠がここに来る為に開けた穴を目指した。