ことさら優しく言う彩華はフワリと地面から浮かび、壊した天井から出ていった。
だが、そんな聞き分けの良さなど残念ながら持ち合わせてなどいない。
翠「逃がさない!」
シャッと振るうわ氷結白雪。
ズシャッと氷の刃が彩華に迫ったが寸での所で彼女には届かない。
彩【くくくっ!妾を止められるか?小娘。】
そう残すと彩華は今度こそ上へ消えた。
勘「追い掛けないと!」
賢「だが、奴は飛べる!俺達では追い付けんぞ!?」
翠「白棹は私の中に戻れ!晴明、行くよ!」
突然、翠の鋭い声に驚き白棹と晴明以外は動きを止めた。
白【承知!】
晴【わかった、君の力を解放する。】
返事と共に白棹の身体は消え、晴明と歴代当主は翠に霊力を注いだ。
賢「っ!何だこれ…凄い霊圧だ…」
霊戻しの効果で翠の最大限の力が解放されると、今までとは比較にならないほどのプレッシャーを翠から感じた。
それが霊圧だと理解するのに時間は掛からなかった。
勘「これ程の力をどうやって…」
全員から冷や汗が止まらず、ガクガクと膝を付くと翠は少しだけそちらを見て
翠「彩華を追います。皆様は守護者の手当てを。」
そう言うと足元に氷結白雪を突き刺した。
賢「っ!待て翠!」
慌てて賢人が腕を伸ばすも
翠「氷結白雪 氷柱(ヒョウチュウ)!」
翠の足元に氷の柱が翠を上へ押し上げ空いた穴にそのまま入っていった。

