彩【妾の望みは知っていよう。この世の全ての人間を殺すためならば、黄泉がどうなろうと知ったことではない。】
紫「なっ!?」
蒼「…っざっけんな!!」
余りの激昂に皆が驚き双子を見る。
事情を知る白棹も口は挟まなかったが不快そうに眉を寄せ、翠に至っては手を強く握り怒りを抑えていた。
紫「伊邪那美を失い、黄泉の亡者は外に出ようとしている!それを抑えているのは僕らの両親だ!それを知ったことではないやと!?」
蒼「てめぇの身勝手にあの人達は魂を懸けて俺達を護っているんや!!それを小さな出来事のように言うのは許さねぇ!!」
バッと武器を片手に飛び出した双子に翠は弾かれたように叫ぶ。
翠「…っ待て、蒼希紫苑!」
しかし、翠の制止を無視して2人は彩華に攻撃した。
蒼「っらぁぁ!」
紫「はあぁぁ!」
ガキィィン!
蒼・紫「なっ!?」
しかし彩華は2人の攻撃をいとも簡単に草薙剣で受け止めた。
彩【愚かな。今の妾にたかだか人間の餓鬼が敵う道理も無いとゆうに。】
勢いよく彩華から離れると蒼希は符を取り出し、紫苑は再び彩華に向かって走った。
蒼「"テンミョウバクエンショウ!"」
紫「"獅子双牙"(シシソウガ)!」
蒼希の光の縄が彩華に絡み付き動きを止めたと同時に、紫苑が二本の刀を獅子がまるで肉を咬むように彩華の肩を上下同時に斬りつける。双子だからこそ出来るコンビネーション。
ガシャーン!
紫「!」
しかし聞こえたのは肉を裂く音では無く、鋼の砕ける音。対する彩華は鎧すら無傷だ。

