龍「なぁ、伊邪那美って?」
そんな中、龍之介は飛鳥に小声でたずねる。
飛「…伊邪那美尊。確か、この国と神々を創った神の片割れだ。もう1人は伊邪那岐尊でこちらは男。」
蓮「そう、確か火の神を生み落とした伊邪那美が出産時の火傷が原因で死んでしまい悲しみのあまり伊邪那岐が黄泉まで迎えに行ったんだ。
その時に伊邪那美は黄泉の神と相談するからそれまで決して自分の姿を覗いてはならないって約束させたんだけど、伊邪那岐が約束を破り彼女の姿を見てしまった。」
飛「伊邪那美は黄泉の食べ物を食べて姿が醜く変わってしまっていて、それに恐れた伊邪那岐は逃げるが、怒った伊邪那美が追っ手を放って彼を殺そうとした。
何とか逃げ切った伊邪那岐だけど最後に伊邪那美は「毎日1000人の人間を殺す。」と脅したが、伊邪那岐は「ならば毎日1500の産屋を建てよう。」と言った。
こうして人間に寿命が出来て、伊邪那美は死を司る神"黄泉津大神"になったんだよ。」
代わる代わる説明し終わると龍之介と拓海は納得したように頷く。
拓「成る程、だから皆あんなに驚いて彩華を警戒してるんだ。」
龍「死を司る神、ね。そんなのを取り込んで彩華は何する気だよ。」
翠「龍之介の言う通りや。伊邪那美様を、神を取り込んでしまっては黄泉とて危ないことくらいわかっているやろ!」
翠は彩華を睨み叫ぶが、彩華は意に返さず笑うだけ。

