仁「ハァ…ハァ…ハァ…っつ!どうだ!?」

一度に五枚もの結界を出したため仁は肩で息をして片膝をつく。

光の縄で拘束をされたソレは身動きがとれないからか身を捩るが、ふと動きが止まった。

蓮「何だ…?」

訝しげに見守っているとソレが一気に力を溜める気配がした。

賢「!! "バク"!」

慌てて印を強めるも

賢「…っく!…うぅあ!!」

ブチブチィ!

ソレは縛られている光の縄を無理矢理引き千切り、更に力を解放する。

楓「皆下がれ!結界が持たん!」

全員がバッと下がった瞬間、仁の結界が破られた。その力はそのまま城を貫き空まで届いた。

神「うーわ、直すの大変そうιι」

仁「そんなこと言っている場合じゃ無いだろ!ι」

呆れたように叫ぶと棒状の結界をいくつも出しソレの身体の隙間に入れていき再び動きを止めた。

晴【全員手を休めるな!翠が来るまでなんとか抑えるんだ!!】

「「「御意!!」」」