それに首を傾げ、2人の視線を辿ると
翠(ああ、そりゃ驚くよね。)
納得して2人に声を掛ける。
翠「蒼希、紫苑。わかってるだろうけどそのお2人が私達の父様と母様よ。素敵な方達でしょう?」
少しおどけて言うが蒼希も紫苑も金縛りにあったように反応がない。
そんな2人に苦笑し、母様が紫苑の頭を撫でる。
紫「…っつ!」
ビクリと大袈裟に肩を震わす紫苑に少し笑う母様。
【紫苑、ね?ふふ、蒼希とそっくりに育って少し男の子っぽくなったけど貴女も綺麗になったわね。】
そう言ってそっと抱き締める。
すると堪えていたものが決壊したかのように涙を流す紫苑。
紫「母さん…母さん…母さん!!」
【ごめんなさいね。幼い貴女達を残してしまったのは凄く心残りだったのだけれど、後悔はしていないわ。だって、大事な我が子を護れたんですもの。母親として恥ずかしくない最後だったわ!】
そう言って顔を上げた母様は誇らしく笑う。

