陰陽姫 夜明けを見るものたち



翠「納得いかへん。そんなに怨みを持っても貴女達が殺され、一体どれ程の月日が経っている思っとるん?復讐なら貴女自身が既に終わらせているんとちゃうん?」

翠が問うも、彩華はギロリといずなの身体で睨む。

彩【あぁ、終わったさ!妾も奴らを殺さぬ限り、妾の魂は救われず現世をさ迷う他ないと思うていた!
じゃが、実際はどうじゃ?奴らを殺し、その子もその孫も殺したというに何故妾の魂は現世に留まり続ける?】

彩華は自分から成仏出来ないのか?だが、それは…

彩【だから思うたのじゃ。妾はこの世にいる奴らの子孫を…全ての人間を殺さなければ妾の魂は救われぬと!】

ギギィィィ

その時、また黄泉の扉が大きく軋み、後僅かで閉まりそうになった。

彩【! させぬわぁ!!】

翠「! やめろ!彩華!!」

彩華は腕を伸ばし、掌に力を溜めて賢人に向けて放った。

晴【! 阿部殿!】

賢「ハァ…ハァ…ハァ…
っつ!?うわぁ!」

ドォン!

黄泉の亡者を祓っていた賢人は消耗していて彩華の攻撃に気付くのに遅れ、壁に叩き付けられた。