彩【試してみるか?言うておくが、草薙剣は鋭い切れ味のために天照大御神(アマテラスオオミカミ)に献上されたと云われる代物。流石に子孫故、初代の尾から出た剣には負けるやも知れぬが貴様が持つその小枝に等しき刀が果たしてもつかの?】
翠はソッと二本の刀を撫でる。
一本は鞘も鍔も柄刀身も真っ白な"氷結白雪"。
もう一本は長年愛用してきた母の形見、"幾太刀"。
翠「神木の妖刀師を舐めへん事やな。それに勝負を決めるんは刀やない。
扱う者の力量だ!」
シャッと鞘から"氷結白雪"を出して構える。
翠「私は貴女を祓います。彩華!」
彩【ふん、小娘がぁぁぁ!!】
ガキィィィン!
鋼同士のぶつかる音。一拍遅れてブワッと"気"が両者から溢れる。
賢「…っく!」
力と力のぶつかり合い。
それに引き寄せられるように黄泉の亡者が扉から出てくる。
賢「オンソワカカラリンミョウワンテンショウケン"爆"!」
ドォン!
すかさず賢人は符を投げるが数が多すぎて何匹か取り零してしまう。
賢「チッ!予想以上に多いな。」
思わず舌打ちすぐに新しい符を投げる。すると、ギギィと軋みが響く音がした。
ガキィン!
ザッ!
翠はその音に彩華を押し返し距離を取って振り返った。

