しばらく進むとボンヤリと灯りが見えた。

邪気の元もそこから。

翠「行きましょう。」

2人は灯りが見える空間に躍り出た。

翠「!? これが…黄泉の扉…」

賢「凄まじき邪気。あいつらを置いてきて良かった…」

翠もそれには頷く。いくら邪神の邪気に堪えれたとはいえ、つい先日まではただの(?)一般人。これ程濃厚な邪気を間近に受けては倒れてしまうだろう。

今、目の前にそびえ立つのは大きな大きな朱色の門。

それは大きく口を開き、真っ暗な空間の奥には"何か"が蠢いてる気配。

翠「黄泉の亡者…!あんなものが出たら、この世は!」

一瞬にして生者と死者が入れ代わってしまう!

?【それが妾の望みじゃ。】

翠・賢「!!」

翠「彩華!」

フワリと降り立つ少女に翠と賢人は警戒するよう構える。