麗【初めまして。神木に縛られた妖、雪女の麗奈といいます。貴方達も妖を道具と考えた愚かな者か?】
口調は柔らかいのに眼は鋭く、冷たい。翠には向けられていなかった憎悪が見えた気がした。
白【麗奈、そやつらは今日より貴様の所に住む翠の弟子になる者達だ。その様に愚かな者を翠が弟子にとるものか。】
白棹がそう言えば、鋭かった麗奈の眼は鳴りを潜め、パァッと笑顔になった。
麗【あら、そうなの!いらっしゃい、翠様が認めた良い男は大歓迎よ!】
パチンとウィンクを1つ落とし麗奈は翠に自身の腕を絡めた。
拓「ねぇ、白棹。麗奈さんは人間が嫌いなの?」
白【あれは翠と翠が認めた者以外の人間を認めぬだけよ。しかしそれも致し方無き事。麗奈が棲んでいた山に神木の陰陽師が突然やって来て山に棲まう者を惨殺、または式として捕えられた。】
蓮「…じゃあ彼女も…」
蓮の呟きに白棹は頷き、顎で麗奈を指す。

