陰陽姫 夜明けを見るものたち



賢「"滅"!」

ギャァァァ!

賢「ふー、城には入れたがやはり妖がまだうじゃうじゃいやがるな。翠は平気か?」

賢人は一息ついて翠を見ると、彼女は未だに外を気にしていた。

賢「ったく。」

賢人は少々呆れながら翠の頬に両手を添えて目線を自分に向けた。

賢「翠?」

翠「Σ! す、すいません。集中します!」

賢「是非そうしてくれ。あいつらが気になるのはわかるが優先順位はわかっているよな?」

翠「は、はい。」

そう言うとシュンと俯く翠に賢人は彼女の頭を撫でる。

賢「白棹がいるんだから大丈夫だと思うけど、心配するならさっさと彩華倒すぞ。」

翠「そう、ですね。」

翠は頷くと腰に差した刀を 『幾太刀』を撫でる。

翠(母様、どうか私に力を…)

ザワッ

ドクン!

翠・賢「!!!!」

突如、下から溢れ出る力を感じた。