陰陽姫 夜明けを見るものたち



龍「翠の奴、驚いていたが嫌がってはいなかったな。」

拓「あー、つまりお互い相思相愛?」

拓海と龍之介は2人が消えた方に目をやりながら呟く。

拓・龍「帰ってきたら取り敢えず阿部ちゃん締める。」

ニッコリと笑い物騒な事を口走る。

蓮「仕方ないね。」

飛「フォローは…出来ないな。」

ハァと溜め息を吐いて再び妖怪変化する。

バサッ

飛「蓮、行くよ。沢山また来たようだ。」

蓮「はいはい。これが終わったら阿部ちゃんになんか奢らしちゃる!」

飛「その時は私もご一緒しよう。」

蓮「じゃあ皆も誘わなきゃね♪」

軽口を叩きながらも妖怪変化する蓮。そのまま狐火をその手に沢山作っていった。

蓮「その為に、ここは頑張んないと、ね?」

口調は軽いが顔が真剣だった。

白【我が主の願い故、貴様らは我が護ろう。小僧共!我から離れるでないぞ!】

「「「「おぅ!」」」」

白棹は少年達の前に護るように躍り出て最後に月のない暗い空に向かって一声鳴いた。

クゥゥゥゥン!

それはまるで祈りのような切ない声で…