――誓ってはくれまいか?必ず彩華を倒すのじゃ。――
翠「ジジ…様…」
賢「お前はこんな奴の言葉に負けるのか!?俺の手を取らず"逃げない"と言ったのは嘘か!?」
翠を振り返り睨む賢人にフルフルと何度も首を振る。
賢「ならば立て!こんなところで油売っていたらお前を信じている奴らに申し訳無いだろ?」
翠「はい!」
翠はハッキリと返事をして、立ち上がりかけるが未だ足が震えていた。
龍「ほら」
見かねてグイッと龍之介は翠の腕を掴んで立たせすぐに刀を構える。
翠「ありがとう龍之介。」
翠が礼を言うと「おぅ」と素っ気なく返すが、これは彼の照れ隠しと知っている翠は気にしない。
龍「雑魚は任せろ。俺達が道を作る。拓海、行くぜ!」
拓「はいはーい。阿部ちゃん翠を頼むね♪」
賢「無理すんなよ!」
拓・龍「わかってる!」
2人揃って返事を返し、邪魔な妖を倒しに走る。
翠「白棹!」
白棹は頷き、妖気を跳ね上げる。
白【うおぉぉぁぁぁ!】
ミシミシっと白棹の身体が変化しだして次の瞬間にそこにいたのは翡翠の角を持った金色の獣。
賢「Σ!? 白…棹なのか…!?」
白【フッ、久しぶりに本来の姿になったがまぁまぁか。】
ニヤリと笑う気配に翠も少し笑う。
さ【む、攻撃の意思。
――殺してやる。骨も残さぬほどな。――】
【えっ?さとり殿?】
さとりが白棹の思考を読んだのだろう。しかし、一瞬さとりの気配が消えたように感じた。

