陰陽姫 夜明けを見るものたち



彩【お主にはわからぬ。愛する人々を目の前で殺され、己も虫けらのように殺されるなど…一生な。】

スッと立ち上がり彩華はさとりに向き直る。

彩【後少しで逢魔時となる。そうなれば封印を解くが、最後の封印なだけに少々時間がかかりそうじゃ。さとりよ、陰陽師を足止めしてくれるかの?】

するとさとりはニヤリと笑い

さ【御意、我が主よ。】

恭しく一礼して音もなくさとりは闇に紛れていった。

彩【そこで大人しく見ているがよい小娘。お主が見つけた希望も妾が摘み取り絶望へ変えてやろう。】

彩華はゆっくりと丸太に手を伸ばし、瞳を閉じた。