陰陽姫 夜明けを見るものたち



「お前ら…いった…なん…目的…」

途切れ途切れに話すも瞳の強さに笑ってしまう。

「何…が、おかし…」

さ【ああ失礼。どうにも不利なのは貴女なのにその反抗的な瞳。一体いつまで持つのかなと。】

すると少女は僅かに口角を上げ

「最後の最後まで…足掻く…それに…きっと彼女が…お前たち…倒して…」

【くれるのかの?】

カクンと頭が落ちるといつも通りの高圧的な声音が響いた。

さ【む、主様ですね。貴女が主導権を握ったのならば闇が濃くなった。日が落ち我らの時間という訳ですか。】

彩【クスクス、ほんにここまで抵抗したおなごはこの娘だけよ。故に面白い。】

(笑っていられるのは今のうちだけよ。私にはわかる。あの時の彼女がアンタを必ず倒す。それに、きっとアンタがやろうとしている事は誰も幸せにならない!アンタも…"彼"もね。)

彩【!…小娘、妾の記憶を見たな?】

(嫌なら出ていくのね!この身体はアタシのものよ。尤も、今のアンタに他にとり憑く人は居ないだろうけど。)

彩【黙れ!!】

(きゃあっ!!)

ガンッと石壁を殴ると、固い筈の壁に拳が埋まり引き抜くときに鋭い痛みが襲った。どうやら骨にヒビでも入ったようだ。同時に彩華の力が身体の内側で一瞬だが大きく膨れたため、先程の少女の意識は一気に精神の奥に追いやられた。

しかし、それでいい。

お陰で思考がはっきりする。