翠「では、第二封印 下鴨神社を紫苑。
第三封印 清水寺を蒼希。
第四封印 上賀茂神社を勘助様。
第五封印 金閣寺を神居様。
第六封印 天龍寺を仁様。
第七封印 龍安寺を"草"組頭の信明(ノブアキ)さん。
第八封印 伏見稲荷大社を楓(カエデ)様。
以上の七名を守護者とし、再封印に向かって頂きたい。」

楓「ちょっと待て!元々の守護者はわかる。しかし、何故"草"の者が選抜されるのだ!?それに私は第一封印を任されるほどの実力。何故第八封印に…」

翠の指示に不満を言ったのは神木 楓。四十を過ぎたくらいの女性で気が強そうな雰囲気を醸し出している。

翠「今回は私が信用に置ける方々を選ばせていただきました。それに蒼希と紫苑両名は、既に"草"以上の実力があると組頭から聞いております。組頭も元々はジジ様の弟子で陰陽師です。今は引退し"草"としてサポートして下さっていますが実力は十分。
それに楓様、確かに封印地は優秀な方が数字は小さいですが今回は第八封印が解かれてから時間が経っています。つまり、第八封印が一番邪気が濃いと思って楓様にお任せしたのですよ?」

ニコッと笑い言えば、楓は納得したように口を閉じる。