パタパタと皆が集まる部屋に戻ると、皆が一様に頭を下げる。
翠(お、落ち着かん。ι)
白【まぁ、今まででは有り得ぬ光景だからな。】
呆れたように白棹が言う。
翠はいそいそと上座 今まで秋雅が座っていた場所に座る。
翠「これで全員ですか?」
翠が問うと誰か彼か頷く。
「翠、何か作戦でもあるのか?」
翠は頷き全体を見回す。
翠「私は第一封印に向かい、彩華と対峙します。その時、皆さんには第二~第八封印に赴き、彩華が第一封印を破った瞬間にそれぞれ再封印を行ってください。」
翠がそう言えばにわかに室内がざわめく。
「再封印を?それはつまり戦力を分散するのか?しかし、彩華は霊戻しですら通用しないのに翠だけでは…」
翠は首を振り、静かに言う。
翠「私達のやるべき事は、この古都に封印された黄泉の扉をこの世に出さないこと。
確かに最終目的はそうなりますが第一に黄泉の扉を開かせるわけにはいかない。」
そうでしょう?と言えば、顔を見合わせ頷く。
それに翠も満足そうに笑った。