チュッ
軽いリップ音に一瞬身を固くした彼女に、ニコリと笑い掛け
賢「頼まれたって放さねぇよ。」
そのまま手の甲、手首、腕へと唇で触れていく。
翠「賢…人…さ…///」
恥ずかしいのかプルプルと震えている翠の顔を覗き込み、今度は唇を重ねた。
優しく、俺の存在を感じるように深く
手は握ったままシーツに押さえていると、翠はその手を解いて俺の首に両腕で絡み付いてくる。
翠「ん…ふぁ…」
鼻から抜けるような甘い吐息に、くらくらしそうだ。
賢「翠…」
俺も翠の背中に腕を回して抱き締める。
これ以上は、マジヤバイ。
残った理性で彼女を解放し、そのまま隣に寝転ぶ。
賢「翠、今は眠ろう。体力を回復させねぇとな。」
翠「そ、そうですね。あの、賢人さん…」
賢「ん?」
翠「眠るとき、抱き締めていてくれへん?」
「また怖い夢、見そうだから」と眉を寄せる翠に、無言で片腕を伸ばし、抱き寄せる。
翠は安心したように俺の胸に頬を寄せ、深く息を吐いた。
翠「ごめんなさい、全部終わったら返事する約束やったのに…」
賢「気にすんな。お前の気持ちが聞けて俺は嬉しいんだからな。」
ギュウッと抱き締めると翠も更に身を寄せ、目を閉じた。
数分すると彼女から寝息が聞こえ僅かに腕の力を緩め、額に口付けを贈る。
賢「護るから…絶対に。お前も、アイツらも。」
その為に、もう少し体力を回復させねぇとな。
障子から透ける光を睨み彼女の存在を感じながら俺は目を瞑った。
夕方になり流石に起こしに来た橘達に俺達が抱き合いながら眠っている姿を見られ絶叫されるのは、あと数時間後。

