賢「……逃げるか?」
翠「…え?」
賢「このまま、アイツらを連れて俺と共に逃げるかと聞いているんだ。」
翠と目を合わせ、真剣に言う。
翠「な…に…言って…そんなこと…!」
賢「ここは陰陽師の一族だぜ?俺達がいなくても優秀な人間は沢山いる。そいつらに任せて逃げるか?」
翠は目を見開き、固まっている。だが、震える唇で紡いだ言葉は否だった。
翠「ジジ様との誓いを、無下に出来ません。」
賢「…そっか。」
それにフッと笑うと、恐る恐る俺を窺う翠。
翠「怒らないの?」
賢「何故?」
翠「だって…さっきの兄様、本気っぽかったし…」
賢「本気だぜ?八割くらい。」
翠「Σ八割も!?ιι」
平然と返すと驚愕されてしまった。
賢「けど、お前のクソ真面目な性格を考えると絶対に俺の手を取らないとわかっていた。」
苦笑して頭を撫でると困ったように眉を下げる。

