陰陽姫 夜明けを見るものたち



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翠「ふ…んぁ…」

小さな呻き声にパチッと目が覚めると、日は高い位置にあり随分深い眠りについていたんだとわかった。

翠「や…ぁ…」

ハッとして翠を覗き込むと、眉を寄せうなされていた。

賢「翠?」

繋がったままの手を握り直し、名を呼ぶ。

何度か呼び掛けると、ゆっくりと目を開けるも寝惚けているのか焦点が定まっていない。

賢「翠?大丈夫か?」

頬を撫でると漸く俺を見て、呆けたように俺の名を呼ぶ。

翠「賢…人…さん?」

賢「そうだ。気分はどうだ?」

翠「賢人さん!!」

ガバッと翠が突然俺に抱き付いてきたので、驚きに一瞬身体を硬くする。

賢「どうした?」

しかしすぐに背中に腕を回して、頭を出来るだけ優しく撫でてやった。