陰陽姫 夜明けを見るものたち



麗【随分、厳しい戦いだったのですね。白棹が眠る程なのですから。】

白棹は普段は翠に合わせるが基本的に眠りをあまり必要とはしないらしい。

その彼が翠が眠る前に既に寝ていた。それだけ妖力を消耗した証だろう。

そっと翠の頭を撫でる麗奈に「まぁな」と一言返して俺は翠の傍に腰を降ろした。

麗【貴方はどうしますか?休まれるならば部屋を用意しますが。】

賢「いや、俺はここでいい。少しコイツの傍にいさせてくれ。」

手を振り断ると、「何かあればお呼びください」と残し麗奈は部屋を出ていった。

俺はゴロリと横になり翠の寝顔を眺める。

賢(涙の跡がある。起きたら腫れてるだろうな。)

涙の跡を追うように指が白い肌を滑る。

翠「…ん…」

暫くそんな事を続けているとくすぐったかったのか手を払われてしまった。

しかし懲りずに今度は髪を撫でる。

とにかく何でもいいから彼女に今は触れていたかった。