拓「飛鳥、蓮!阿部ちゃんは?」
パタパタと拓海が近付き飛鳥に問う。
飛「今しがた屋敷に戻っていった。彼女も連れてね。」
龍「こっちもじーさんを屋敷に運び終わったぜ。」
龍之介がゆっくり近付きながらそう言えば蓮が「お疲れ」と肩を叩いた。
蓮「翠ちゃん、大丈夫かな?」
眉を寄せ、不安そうに呟かれた言葉に誰も何も言えなかった。
?「大丈夫だ!」
そんな中、ハッキリと後ろからそんな事を言われ、4人は振り返る。
そこにいたのは蒼希と紫苑だった。
紫「姉さんの目は死んでいなかった。」
龍「目?」
拓「どうゆう事?」
首をかしげる4人。それに蒼希が口を開く。
蒼「こんな職業柄、わかんだよ。目に覇気があるのか無いのかさ。人一人が死んで潰れるようならこんな仕事、とっくに辞めて一族を出てる。」
髪を掻き上げ、蒼希は遠くを見つめる。