バサッと巫女服の袖を翻し、ツカツカと近付いてくる少女に驚き声を失う4人。しかし、すぐに立ち直り声を上げたのは蓮だった。

蓮「翠ちゃん!?どうしてここに」

翠「山に妖に近い気配が入ってくるんを感じたんや。知ってる気配やから急いで来たんよ。ごめんな?迎えに来れなくて」

そう言ってショボンとしてしまった翠に慌てる4人。

蓮「いいよいいよ!大体、お役目だったんだよね?そっちは平気なの?」

翠「…まぁ、今はね…」

翠は暗い顔をして視線を逸らす。しかしすぐにニコッと笑う。

翠「行こうか。ここに来たということは覚悟は出来てんやろ?」

拓「ああ!」

龍「ったりめぇだ!」

飛「もちろん。」

蓮「よろしくね?翠ちゃん♪」

そして振り返り翠は先程拳骨を与えた2人に向き直る。