着いた先は正面玄関。
そこには既に何十人もの人がおり、その最前列に当主 秋雅がいた。
龍「何なんだ、一体…」
状況を掴めない2人はどうしたら良いのかわからなかった。
翠「あら、皆早かったね!」
後ろから聞こえた声に振り返り、安心してしまった。
拓・龍「「翠!」」
パタパタと翠の傍に集まった5人。
白【翠、後少しで来るが貴様も出るのか?】
翠「当然でしょ。師である私が出ないでこの子達だけで出させるわけにいかない。」
蓮「でも、明日だってあるのに…」
翠「それはここにいる皆が同じ事だ。それに数が多い。皆で行かないと殺られてしまう。ええか?気配が無いから恐らく彩華はいないと思うが油断はするな。しっかり自分の命を護れ。」
頷く皆に漸く状況が見えた拓海と龍之介。
この緊張した雰囲気、つまりこれから
―"妖が大量に攻めてくる"―
理解すると武器を握る手に自然と力が入る。
すると、そっと小さな手に触れられた。
顔を上げると翠がニッコリ笑っている。
翠「大丈夫。何があっても皆は私が護ったるから。」
((((それ、こっちの台詞…))))
なんとも男らしい台詞だが、男からしたら立場がない。

