陰陽姫 夜明けを見るものたち



その頃 神木家

本家では屋敷全体がざわついていた。

白【封印が破られたか。】

龍「ああ、やっぱりな。」

白【気付いておったのか。】

拓「そりゃ屋敷全体が騒がしいしね。」

ある一室では白棹、拓海、龍之介、蓮、飛鳥が屋敷の様子に耳を傾けていた。

蓮「邪気の気配が濃くなった。街は大丈夫なの?」

白【秋雅が警察に言って夜間の出入りは禁止しているし"草"が区間ごとに結界を張っているからな。そちらは心配なかろう。】

飛「…むしろ今はこちらの方を心配するべきだな。」

拓・龍「「え?」」

白【その通りだ。2人とも武器を持て。来るぞ。】

そう言うと白棹はさっさと部屋を出ていく。蓮と飛鳥もそれに続いていった。

拓海と龍之介は困惑気味に顔を見合わせるが、3人が真剣な表情だったのを思いだし、気を引き締めて武器を片手に付いていった。