?「…蒼希。」

たしなめるように声を掛ける紫の髪の少年。

蒼「んだよ紫苑。別に良いだろ?半妖と一般人の死体が4つ転がるくらいだ。ジジ様も煩く言わないさ。」

そうゆう問題じゃないと紫苑と呼ばれた少年は頭を振る。

紫「私情を挟むな。僕らの攻撃を交わしていた時点で僕らに分がある。
妖気を感じ攻撃してしまったが、翠の友人と言うなら大丈夫なんやろ。それにこの先は本家。敵意があったとしても今本家には優秀な方々がおられるんや。もし何かしようものなら死ぬんは彼らや。」

フッと不敵に笑う少年に何となく背筋が寒くなった。

?「何脅してんねん!!」

すると突然怒鳴り声が響き、ゴツンと鈍い衝撃音がした。

見ると2人の少年の後ろに艶やかな黒髪を靡かせた少女が拳を握っていた。