陰陽姫 夜明けを見るものたち



翠「ジジ様が戦勝舞を行うと言ったらしい。んで、それを今回私がやることになったんやけど一緒にやってくれへん?」

コテンと首を傾げる翠に、「はぁ?」と聞き返す。

紫「何で僕らが…」

蒼「ありゃぁ乙女がやるんだろ?紫苑はともかく、俺は男だ。つか、一族の中でも紫苑が女だと知ってんのはお前だけだろ。」

そう言うと翠は腕を組み「そーだけどぉ」と唇を尖らせる。

翠「実際、紫苑の男装はそろそろ限界やん?拓海にアッサリ見抜かれたんやろ。」

蒼・紫「「!! 何で知って…!?」」

クワッと目を見開く双子に苦笑する。

翠「さっき聞いたんよ。それと私との本当の関係を叔父様から聞いたって話もね?」

優しく頭を撫でる翠に双子は居心地の悪さから視線を合わせない。

翠「気にせんでええんよ?2人が私のせいで死んでしもうたんは事実。そのせいであんたらが寂しい想いをしたんも事実。その寂しさや憎しみを利用して強くなって貰おうと憎まれ役に回ったんは私の意志。あんたらは、なぁんも悪うないよ?」

だから顔を上げて!と言えばおずおずとだが、顔を上げてくれた。