陰陽姫 夜明けを見るものたち



――――――――
――――――


翠「……取り敢えず、歯ぁくいしばれ?」

龍「だから話したくなかったんだよぉぉぉ!!」

話を聞き終えた翠は、龍之介をものスッゴい笑顔で追い掛けていた。

それを見ていた拓海、蓮、飛鳥、白棹は翠を怒らせてはならないと強く思ったとか。

ガラッ

麗【翠さまー…って何してるんです?】

突然扉を開けて入ってきた麗奈が入り口で動きを止める。

彼女の視線の先には龍之介の首根っこを掴み、そのまま後ろに引き倒す翠と、青い顔で叫ぶ龍之介。
それを我関せずというように自身と水浸しになった床を拭いている拓海、蓮、飛鳥、白棹がいた。

白【麗奈、何か用か?】

麗奈に気が付いた白棹が声を掛けると、彼女はハッとして4人に近付く。

麗【お取り込み中だったかしら?】

蓮「いや、多分一発殴れば終わると思うけど。何かあったんですか?」

麗奈は飛鳥の隣に座り、側にあった雑巾を取り一緒に床を拭く。