陰陽姫 夜明けを見るものたち



今回の件で白棹は双子、特に蒼希を許せなかったため真実を知り、自己嫌悪して絶望すれば良いと考えていたのだ。

飛「意地悪な顔してる。」

そんな白棹の心の内を見透かすように飛鳥がちょっと呆れたように言う。

白【そうか?しかし妖とは基本、底意地の悪いものだろう?】

ニヤリと笑う白棹に飛鳥はやれやれと首を振る。

翠が絡むと白棹は途端に妖の本性を出すようだ。

翠「しかし、拓海と龍之介が気付いていたとは思わなかったわ。結構洞察力あるんやね。」

龍「まぁ、それほどでもあるけど。
第三者の目から見たら見えるものもあるだろう。」

翠「そっかぁ。
んで?その頬っぺたの原因は?」

ツンツンと龍之介の頬を突っついて問うと、「あ~…ι」と言葉を濁し視線を逸らす龍之介。

そこに拓海が爆弾を落とした。

拓「紫苑が女かどうか確認して平手打ちされたんだよね。」

龍「あっ馬鹿!」

焦って拓海の口を塞ぐが既に遅く、翠は大きな目をさらに大きくして驚く。

翠「女か確かめた?
えっ、紫苑が女って気づいとったん!?」