陰陽姫 夜明けを見るものたち



紫苑サイド



僕は先程の言葉が信じられず蒼希を池に突き落とした男、志波 道成(ミチナリ)を見上げた。

紫「父さん…それ、本気で言うてるん?」

道「当たり前だろう。お前達は翠を殺すために育てたというのに、殺すチャンスを逃すばかりかあんな小娘に助けられるとは…
私はお前達をその様に育てた覚えはない!役立たずは生きている価値はないのだ!」

父さんは蒼希の肩に脚を置き、そのまま蒼希を蹴り倒した。

蒼「ぐっ!」

バシャンッ

紫「蒼希!」

僕は慌てて池に入り蒼希を抱き起こす。

蒼「父さん…アンタは俺達を道具としてみていたのか…?同じ痛みを分かち合う家族ではないのか?」

蒼希は少し震える声で父さんに問う。

僕も困惑した目で見詰めた。

しかし父さんは

ハッと鼻で笑っていた。