翠「………れ~ん?飛鳥もいるわね?立ち聞きしてないで入ったら?」
飛「私にも気付いてましたか。」
姿を現したのは蓮と飛鳥の2人。
蓮「詳しく聞いても?」
コテンと首を傾げる蓮に、暫し考える翠。
翠「……まぁ、隠してもしゃーないかな。どうせ匂いとかで薄々気ぃついてんやろ?」
飛「否定はしませんが。」
まぁ座りなよと2人を正面に座らせ襖を閉めて結界を張る。
翠「"結"!」
蓮「そこまでして聞かれたくない話?」
翠「誰かさん達みたいにどこで誰が聞いてるかわからへんからね。彼らには知って欲しゅうないし。」
彼らとは恐らくあの双子だろう。
飛「それで、従姉妹とは…」
勘「私と翠は従姉妹なんだよ。彼女の母親は私の父の妹でね。
父は優秀で次期当主になる神木直系の男と結婚した叔母様を誇りに想い溺愛していたんだ。」
翠「叔父様は母様を亡くし、その責任は私なのだと憎むようになった。蒼希と紫苑を引き取ったんは私をいつか殺すためやろうな。」
蓮「…一応、確認するけど何で彼らなの?」
答えは予想できているが聞かずにはいられない。神木はどこまで彼女を苦しめるつもりなのか。
勘「……精神的に追い詰める為、かな。君達はわかっているかもしれないけど、
彼女は
彼らの実の姉だ。」