拓「と言っても翠の力は既に申し分ないらしいよ。あの時は膨大な力を制御しきれなくて力が拡散していたんだって。それでも殆どの妖は滅せれる威力はあったけどね。」
実際アレを見たものは、アレで不完全な力だと言われて驚きを隠せないだろう。それを翠はこれから完璧に使いこなすと言うのだ。一体どれ程の威力になるのか想像できない。
勘「自分のものにするって、では今はもしや修行中だったのでは?それなのに私の様子を見に来てくれたのか?」
勘助は申し訳なさそうに眉を下げる。
しかし翠は首を振り
翠「今は霊戻しを出しっぱなしにする事が私の修行なんです。これ案外霊力を奪われるさかい、それに堪えれなくてはいけないんです。それに歴代当主は皆それぞれ色々と秀でた方々やから今は本家にいる戦闘要員に修行をつけてもろうてます。それで夜には邪気で出てくる妖を退治するよう指示しました。」
拓「Σあぁ、そうそう!俺それでここに来たんだった!」
ポンッと手を打つ拓海はどこか焦ったように叫ぶ。
拓「なぁなぁ、勘助さんも起きたことだし俺らと修行しねぇか蒼希、紫苑!」
身を乗り出し下から覗き込む拓海に蒼希と紫苑は少しだけビクッと肩を震わした。
蒼「キラキラした目で覗き込むな!ビックリしただろ!?」
紫「修行って、何すんのさ?それに俺らとって?」
拓「俺と龍之介とで手合わせしてたんだけど、そろそろ限界かなぁって。暇なら相手してくんね?」
両手を合わせて頼む拓海に蒼希は嫌そうに顔をしかめた。

